あなたの汚物処理は大丈夫?


この時期になると感染性胃腸炎の患者様が増えます。
汚物の処理・手洗いの不十分さが大変な事態を招くんですよね。


そこでICD(Infection Control Doctor)のM医師を先頭に、ICTのメンバーが各病棟を回って『吐物処理実習』なるものをやっています(マニュアルだけでは伝わらない)。
吐物の中身はICTメンバー宅の夕べのシチューをミキサーでつぶして、蛍光剤を入れて・・・出来上がり♪
臭いは美味しそうだけど、なかなかグロテスク!



右端は指導に熱の入るICTの木村師長

真剣な表情のスタッフ、右端は4階西・消化器内科病棟の宮田師長

実習は暗室を作り、噴射用嘔吐を想定して模擬吐物を撒きます。
「げーっ」と声もつけながら・・・。
最初はためらいがありましたが、回を重ねていくうちに『これでみんなきちんと処理できるようになろうね』なんて気持ちもこめてバシャー!!
ちょっと引き気味のスタッフの目も気にせず、指名した二人にリネンの処理と吐物処理を実際にやってもらいます。
まわりのスタッフも自分がやっているつもりで参加。
ボヤボヤできません。
間違えた行動があると『ハイ、ストップ!』の声をかけ修正します。



吐物処理が何とか終わって部屋を暗くし、ブラックライトを照らすと・・・
ピカッ・・・!ピカッ・・・!
『ええーっ、そんなところまで!?』というところまで吐物が飛んでいるのがわかるんです。
遠いところは当たり前、吐いた所にあった椅子やテーブルの裏への跳ね返りとか、自分達の靴の裏・・・。
なんとプラスチック手袋をしていたはずの手まで!


充分にやったと思ってしまう汚物処理ですが、見えないものが見えて愕然。
汚物を取って捨てて最後に忘れちゃいけない充分な手洗い。
ここまでやって終了です。


『汚物処理』これでいいのか?と思っている部署、大丈夫と思っている部署にも、いつでも私達ICTが押しかけます。
汚物処理の技術指導はおまかせください!!


                                   ICT   木村 理恵