平和への願い

chuo-nurse2007-08-06

 今日は8月6日、広島に原爆が投下された日です。62年がたちます。私たちの病院は、綱領に平和を掲げ「命を守る医療者は戦争政策に反対する」と謳っています。今年の原水爆禁止世界大会は長崎で行われます。中病からも若者を中心に、看護師4名を含む6名が参加します。平和の大切さをしっかり学び、伝えて欲しいと思います。
 先週、原水爆世界大会参加者の壮行会があり、そこで配られた勤医協看護学校の平和サークルの学習パンフがありました。それはハンセン病を中心にアフガン難民の診療にあたっている中村哲医師の「井戸を掘る」というテーマの講演会へ参加した報告集で、「本当の平和とは何か」を考えようと呼びかけていました。強く印象に残った文章があったので、少し長くなりますが紹介します。


『中村先生は、本当の平和とは、平和の為に戦うことでもなく、国益の為に戦うことでもなく、戦争が無い事、違いを超えて仲良くすることだとおっしゃっています。この考えによれば、日本は軍隊を海外に出しているので平和とはいいません。本当の国際貢献とは、困っている人を助けることであって、殺す事を手伝う事ではありません。具体的に言うと、爆弾を落とすのではなく、食料をおとすことをが国際貢献なのです。日本に住んでいる私たちにとって、空から爆弾が落ちてきたり、水や食料に困るなどといった恐怖は、想像もつかないでしょう。恐怖を知らない私たち日本人の軍隊が海外に送り込まれて、結果的に現地の人々を苦しめているのです。自ら味わった事にない恐怖を他の国の人々に与えている日本は、本当に平和であるといいきれるのでしょうか?皆さんはどう思いますか?』


 唯一の被爆国の日本に住んでいる私達、今日1日平和について考えてみませんか。 師長室 K
(写真は、広島の原爆ドームと昨年の原水禁世界大会参加者です(*^-^)b)